高リスクカテゴリー
ACVSと判断される発作で受診した患者に、STEP2の診察で神経機能障害が見られない場合、下記の高リスクカテゴリーを確認します。
上記のいずれか一つでも当てはまる場合
高リスク
直ちに脳卒中センターまたは脳神経クリニックに紹介
上記のいずれにもあてはまらない場合は、
可及的速やかに脳卒中センターまたは脳神経クリニックと連携
解説)直ちに、可及的速やかに、遅滞なく
これらは連携の即効性の程度を表す用語です。一般に「直ちに」とは、いかなる理由があろうとも即時にというニュアンスとなります。速やかに、遅滞なくは何らかの正当な理由があれば遅れることは了とされるニュアンスとなります。Step2で全く神経脱落症状が消失していても、Step 3の高リスクカテゴリーが1つでもあれば「直ちに」画像診断を有する専門施設と連携することになります。Step2もStep3も問題のないACVSの場合は、患者の個別の要因などをもとに、紹介状を持たせて受診させるなどの判断も可能となります。
COMBAT-ACVSでは、ACVSの発生数や転帰等の調査を行い、ACVSとしてのトリアージ効果を科学的に評価することを予定しています。