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症例1

❑82歳、男性 
❑危険因子:高血圧、喫煙
❑突然の右上肢脱力が見られ、計算機が打ちづらかった。
 30分ほどで軽快。気になって直ちに来院。
❑身体所見:150/95mmHg、脈拍65/分、明らかな神経学的異常なし。

対応例

❑発症から48時間以内 
❑突然発症の明確な局所神経症状が見られており、高リスクとして
 直ちに脳卒中センターまたは脳卒中クリニックに紹介。
本例のDWI 左中大脳動脈領域小梗塞

症例2

❑79才 男性
❑危険因子:高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病 
❑1週間前からふらつきがみられ、近医から安定剤の副作用と言われた。以前脳梗塞の診断で処方されていた抗血小板薬を自己中止していた。
❑身体所見:110/55mmHg、脈拍60/分、整。
      下肢脱力は無いが、歩かせるとふらつく

対応例

❑発症から48時間以上経過 
❑非局所性神経症状だが、Balanceの症状がみられており、
 脳梗塞を疑って速やかに脳卒中センターまたは脳卒中クリニックに紹介。
本例のDWI 左AICA領域梗塞

症例3

❑58 歳、女性 
❑危険因子:高血圧
❑突然の左顔面の違和感が出現し、約1日で症状はほぼ消失した。発症3日目に気になって来院。
❑身体所見:150/95mmHg、脈拍65/分
      明らかな神経学的異常なし。

対応例

❑発症から48時間以上経過しており、 
❑明確局所神経症状ではないが、半側顔面の知覚障害あるいはごく軽度の麻痺がおこっていた可能性を考慮して、
 速やかに脳卒中センターまたは脳卒中クリニックに紹介。
本例の頭部CT 右視床出血

症例4

❑91歳、男性 
❑危険因子:高血圧、脂質異常症、喫煙
❑突然左下肢のしびれと脱力感が出現しの違和感約20分間、翌日も5分間同様の症状が出現して来院。
❑身体所見:189/95mmHg、脈拍81/分
      明らかな神経学的異常なし。

対応例

❑発症から48時間以内 
❑突発する明確な局所神経症状と1週間に2回以上の発作(Crescendo type)から、
 高リスクとして直ちに脳卒中センターまたは脳卒中クリニックに紹介。 
本例のDWI 前頭葉皮質下梗塞

症例5

❑82 歳、女性  
❑危険因子:高血圧、左視床出血の既往
❑突然の左半身の違和感が出現し、約15分で症状は消失した。翌日朝一番で来院。
❑身体所見:145/95mmHg、脈拍77/分
      明らかな神経学的異常なし。

対応例

❑発症から48時間以内 
❑明確局所神経症状ではないが、
高リスクとして直ちに脳卒中センターまたは脳卒中クリニックに紹介。        
本例の急性期MRI拡散強調画像
急性梗塞の所見なく TIAと診断

症例6

❑75歳、女性 
❑危険因子:高血圧、糖尿病、脂質異常症
❑突然右上肢のしびれと脱力が出現し、20分で消失。同日、近位整形外科から緊急紹介。
❑身体所見:140/82mmHg、脈拍72/分
      明らかな神経学的異常なし。

対応例

❑発症から48時間以内 
❑突発する明確局所神経症状があり、
 高リスクとして直ちに脳卒中センターまたは脳卒中クリニックに紹介。 
本例の急性期MRI拡散強調画像
急性梗塞の所見なく TIAと診断

症例7

❑75歳、男性 
❑危険因子:高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病
❑朝起きたら立ち上がれず、約3時間睡眠後歩けるようようになった。同日病院を受診してMRIで異状なし。翌日同様の症状が再度見られて緊急受診。
❑身体所見:162/95mmHg、脈拍88/分 明らかな神経学的異常なし。

対応例

❑発症から48時間以内 
❑突発する明確局所神経症状ではないが、バランス障害が疑われ、Crescendoでもあり、
 高リスクとして直ちに脳卒中センターまたは脳卒中クリニックに紹介。              
本例の急性期MRI拡散強調画像急性梗塞の所見はないが
2回目のMRIで脳幹梗塞が判明し 脳梗塞と診断